2008年04月13日(Sun) 14:38
写真のなかの京都へ〜「京都名庭」/企画編集室(洋)
「京都名庭」が刊行された。「枯山水編」と「池泉編」の2冊同時発売である。
京都写真界の重鎮と呼ばれる、横山健蔵さんの久々となる作品集だ。
京都にて長年にわたり第一線で活躍をされ、恐らく数百ものポジフィルムのなかから選ばれた、
洛中洛外の有名寺社、古刹の名庭が131景収録されている。
水面に浮かぶ、修学院離宮の幻想的な夕景。
天地を融合させた景観は、作庭者、御水尾上皇の気宇の壮大さを語る。〔本文より〕
まだ青みがかった朝の日差しに、残雪の白さが冴える龍安寺庭園など。
凛とした空気、静寂のなか、その景色の最高の瞬間を見とどめることができるのは、
横山さんはじめ、ほんのわずかな高名写真家だけの特権。
もしも、この写真のなかの京都に行けるなら、拝観料も惜しくないことだろう。
私は、これら名庭には恥ずかしながら殆ど行ったことがない。
観光客の多さと、拝観料の高さ(私が子供の頃は無料だったので余計)にいつも辟易してしまい、
目の前まで行って入らなかったことが割とあったのだが、本書を見て思いなおしました。
表紙はベージュとグレイで、シックな色味と上質な用紙で、高級感のある装丁。
1890円の本にはおよそ見えない姿。
装丁者は大西和重さん。その繊細な美意識は他の追随を許さぬ存在感と気品に溢れている。
ステッカー(金&銀)も効いている。
京の名庭の写真集は数あれど、この価格にしてこの品質のものはそうはないだろう。
格調高い、青幻舎らしい名庭写真集になったのではないでしょうか。
お陰さまで、京都市内はもとより、他府県の書店でも順調な滑り出しをみせ安堵しております。
6月には、シリーズ3弾として「京都花名所」を刊行予定ですので、是非お楽しみに。