2008年07月05日(Sat) 15:51
ミステリが思春期!? エキサイトブックス
ただいまミステリでは、若い男性作家が急増中である。20代前半の若い男のコが大活躍。読んでみると、作品内容も、従来のものとは大きく変わってきているようだ。なかには純文学雑誌に作品を発表して注目されている人気作家もいて、何が起こるかわからない「思春期」のようなドキドキ感に満ちている。
若い、やたらと若いなー! そう思うのは、わたし(筆者)が40前のオバサンだからとも言い切れないと思う。 最近注目されている男性ミステリ作家たちのことである。
目立つところを挙げてみよう。舞城王太郎1974年生まれ、乙一1978年生まれ、佐藤友哉1980年生まれ、西尾維新1982年生まれ。なお、乙一16歳、佐藤友哉19歳とデビュ−した若さも驚異的。
女はどうなの? と探してみると、若い女性の作家はミステリ界ではあまり目立たず、最近では純文学のフィールドで話題になっているようだ。『インストール』(河出書房新社)で文藝賞を受賞した綿谷りさ、『リトル・バイ・リトル』(講談社)が芥川賞候補になった島本理生などである。
エンターテインメントジャンルでも、女性の活躍が目立つ。文学がメディアで取り上げられる時は「女性作家が元気」という切り口で語られることが多かったように思う。しかし、今、ミステリ、特に「本格」とカテゴライズされる分野では、若い才能が輩出している最中なのだ。ミステリというジャンルが思春期を迎えているかのようだ。
本格ミステリなんで昔から男性作家の牙城だよ、という指摘もあろう。確かに、島田壮司、綾辻行人、法月綸太郎、有栖川有栖、麻耶雄嵩……など、思い付くままに人気作家を数えあげても、伝統的に「男の世界」なのであろう。
だが、最近の若い作家たちの作品を読んでみると、先行作品とは全然印象が違う。いわゆる「(本格)ミステリ」や「エンターテインメント」のカテゴリから逸脱するような作風が特徴的であり、舞城王太郎や佐藤友哉は「群像」など純文学雑誌にも作品を発表して注目されている。 これは、何かが起こってるのか?
エキサイトブックスより